東京六本木・乃木坂”笠井幹男ボーカルスタジオ”

笠井ボイストレーニング教室

教え子達のエピソード

松田聖子さん

 ’79年の春、CBSソニーのスタジオでオーディションのピアノ伴奏を依頼された私は、そこでフランス人形のようなワンピースを着た女の子に出会いました。彼女が歌った曲は、「私のハートはストップモーション」。声質はややかすれたハスキーボイス。のどをつめるような発声はちょっと苦しげ。特に下の「ラ」から上は「ド」のシャープあたりまでという狭い声域が難点か・・・といったところがその日の私の感想でした。
 しかし、年に似合わぬしっかりとした気性、何かを感じさせるフィーリングを持った点は見逃せませんでした。

 ソニー・レコードに決まってから次の仕事は、プロダクション探しです。なかなかいいプロダクションが決まらず、ディレクターは占い師の所へ行ったそうです。そこで太陽に関係ある名前がいいと言われ、探したのがサンミュージックでした。この時代はレコード会社もプロダクションもローテーションがあって、すぐにデビューというわけにはいかなかったのです。
 彼女はプロダクションの社長の家に住み、ローテーションの来るのを待ちました。高校に通いながら週2回の歌のレッスン、持ち前のがんばりでレコーディングにこぎつけたのです。

 スターの仲間入りをした彼女は、忙しい合間をぬってレッスンに来ました。良い時と悪い時の声が極端に違うので、どういうトレーニングをしたらいいか、ということでした。今をときめくスーパー・スターのその謙虚さには驚かされました。そこには、松田聖子ではなく、昔の蒲地法子がいたのです。
 トレーニングは、地声とウラ声の両方での声の調整を主に、リラックスして声を出すこと、呼吸のコントロールなどをやりました。
 スターは、一般の人の知らない所で調整しているのです。

※このコラムは、ヤマハミュージックメディア刊・笠井幹男の「うた声養成塾」(GTC207550)より転載致しました。書籍の案内はこちらをご覧下さい。



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